犬のしつけでリーダー論は間違っている?
犬のしつけを解説する時に、理論好きな学者さんは、
「リーダー論は間違っている」「犬とオオカミは違う」などと、
専門用語を羅列しながら自慢の理論や調教テクニックを延々と語ります。
しかし、犬とオオカミの微妙な違いがそれほど大事なのでしょうか?
同じ親犬から同時に生まれた同姓の兄弟でも全然性格は違うんです・・
大切な、哺乳類の本質・・知的群生動物の本質・・
これを忘れていませんか?・・
虫や魚は、誰からも教えられることなく
ひたすらDNAに刻み込まれたパターンで行動し育ち・生き・食べ・繁殖し、死んでいきます。
でも哺乳類は、一人で生まれ落ちて生きていけますか?・・
絶対に生きていけません。
それは「授乳や給餌を受ける」ということだけではなく、
環境の中で生きていくための「教え」を受けなければ生きていけないということです。
その教えは誰から受けますか?・・
最初は家族なんです。父母・祖父母に教えられ、兄弟ゲンカでもいろんなことを学んでいきます。
つまり「何をどうすれば良いのか」正しい方向に導いてくれる誰かがいなければ、生きていけないわけです。
「導く(教える)=リードする」
「導いてくれる人=リーダー」
↑これ間違っていますか?・・本当にリーダーは不要ですか?・・
「リーダー」とは、「くだらない上下関係を押し付けて体罰を与えるワガママな存在」のことではありません。
「何をどうすれば良いのか」正しい方向に導いてくれる人は、皆リーダーなのです。一人ではないのです。
犬のしつけにおいてリーダー論を否定する方は、リーダーという意味の認識がまったく違うのか、本質を理解できておられない方達なのです・・・